2013年6月30日日曜日

故郷

こちらへ来て7ヶ月がたった。
残りは4ヶ月だ。

10日ほど離れていて戻ると、帰ってきたという感じになる。
新しい故郷か。

そこで一句。

手に受けし 冷や水うまき ふるさとよ

庭先に ツツドリを聞く ふるさとよ

つい二句になってしまった。

散歩に出ると、方々にマーガレットが群生している。
日暮れには花だけが浮いて見え、ちょっと幻想的になる。












アチコチに故郷があるのも良いかもしれない。

2013年6月29日土曜日

古本

町の図書館で、古本の配布会があった。
普段から本の寄贈を受け付けている。

原則的に、雑誌以外は何でも良いことになっている。
私たちも何冊か寄贈した。

そういう本を中心に配布するようだ。
ほかの図書館でも、似たようなことはしている。

私の知っている図書館では、本箱が入り口においてある。
そこにいらなくなった本を置いておく。

ほしい人は勝手に持ってゆく。
図書館はノータッチ。

それはそれでもいいと思う。
面白いと思って読んだ本は、他の人にも読んで欲しい。

あるいは、本を捨てるのは抵抗がある。
本という物は、単なる商品として以上の何かを感じる。

きっとそれが文化というものだったりするのだろう。
私がいただいてきた本は「いしいひさいちの問題外論」シリーズ。

私の文化度が測れる。

2013年6月28日金曜日

きたかみⅡ

また、「きたかみ」に乗った。
以前にも書いたが、夜コンサートがあった。

翌日(つまり今日)の午前中にもピアノを聞かせてくれた。
写真を撮ろうとしたら、逆光だった。

ストロボを焚いて取っている人も居たが、ルール違反だ。
演奏の邪魔になる。

原則的に、生き物にストロボを焚くのは相手も承知しているときだけ。
野生生物を夜間に撮影するときなどは例外。

人間相手にお断りしないで撮る人をパパラッチという。
しかしデジカメの普及で、撮影マナーを知らない人が増えた。

こういうときは、無理しても窓際へ回る。
昔から窓際が好きだったこともあるが。

そこから撮ったのがこの写真。













私の後、同じ所から写真を撮る人が何人か居た。
みなさん、立派なストロボを光らせていた。

2013年6月26日水曜日

北上2

今回は日にちに余裕を持って帰宅したつもりだったが、やはりあれこれ用事が増える。
それでも、今日1日帰りの支度ができた。

今回は、大工道具が必要になり大荷物になった。
最終的に帰るとき、荷物が全部積めるか心許ない。

そういう荷物を載せて走るデミオはよく頑張っている。
10年以上乗っていることになる。

距離はとっくに10万㎞を超えている。
人でいえば・・・私と同じくらいか。

大事にしなければ。
そういうデミオで、また北海道へ行く。

2013年6月23日日曜日

同窓会

35年前に教えた中学生たちが同窓会を開いた。
学年全体で集まった。

5年前にも開かれたが、そのときは用事で出られなかった。
今回は、ありがたく出席させていただいた。

9クラスの学年だったので、400人くらいの生徒が居た。
今回集まったのは100人弱。

35年たっての同窓会としては、立派な参加者数ではないだろうか。
教員は3割くらいの出席だ。

元生徒たちは、ちょうど50才になったという。
それぞれの環境で、それなりに頑張っている様子がうかがえた。

女子は皆きれいになった。
男子は皆おじさんになり、私と違いが分かりにくくなっていた。

最後に大きな花束をいただいた。
5年後にもまた集まるという。

いつまでも慕ってくれる教え子たちに感謝している。

2013年6月21日金曜日

夏至

今日は夏至なのだそうだ。
きっと、ネットのあちらこちらで色々なことが書かれているに違いない。

私は今ストーブに火をつけた。
我が家は薪ストーブだ。

火が見たかったからとか、夏至のお祝いとかではない。
洗濯物が乾かないからだ。

昨日からズーと雨。
おかげで涼しい。

気がつくと、栗の木に小さな実がなっていた。
栗の木に、栗の実の成る・・・か。

2013年6月20日木曜日

きたかみ

フェリーで、神奈川へ帰ってきた。
3回目ともなると、船に乗るのも車の長旅も気楽になる。

去年初めてこのフェリーに乗るときに書いた文章を見返すと、おかしいくらい力が入っている。
「北上」(ほくじょう)という題だった。

そのときに乗った船の名前が「きたかみ」だった。
今回も同じ船になった。

この航路には他に2隻が就航している。
「いしかり」と「きそ」だ。

この2隻は「クルーズシップ・オブ・ザイヤー」という賞を初回から通算21年間ずうっと受けている。
「きたかみ」は1度もない。

前回帰ったときは「きそ」だった。
船の中身もサービスもほとんど同じだ。

どういう基準で選ばれるのかは知らない。
でもへそ曲がりの私は「きたかみ」に1票入れたくなる。

1週間後の帰りも「きたかみ」だ。
頑張れ「きたかみ」。

2013年6月17日月曜日

十割蕎麦

12時過ぎまで用事があったので、昼飯を外で食べた。
前にも行ったことのある蕎麦屋へ入った。

国道沿いのこの店は、昼時しかやっていない。
目当ては「十割蕎麦」だ。

しかも町内産蕎麦粉使用だ。
日に5食限定。

蕎麦の味を大事にしたいので、もりにした。
太めの黒っぽい蕎麦。

北海道の常で、量は十分。
汁も甘くなくて、私好み。

舌も、腹も、財布も十割満足した。

2013年6月16日日曜日

父の日

今日は父の日。
忘れていたが、お風呂へ行って教えられた。

お風呂は、町内のホテルへ行っている。
日帰り湯というやつだ。

銭湯並のお値段。
回数券を買うと、もっとやすい。

カウンターのお姉さんが、プレゼントをくれた。
男性限定、父の日のサービスだという。













身も心も温まって帰ってきた。

2013年6月15日土曜日

雨天結構

今日、いつもの場所でBBQの予定でした。
ところが雨。

昨日も明日もそこそこ天気なのに、今日だけ雨。
私の責任です。

それでもめげずに「雨天決行」。
メインはもちろんダッチオーブン。

今日は鶏肉にジャガイモいっぱい。
火は、ガスコンロ。

重いので心配しましたが、ガス台って丈夫にできている物なのですね。
身と蓋を別々に暖めて、合体させました。

薪などより火加減が簡単で、美味くできました。
雨ニモ負ケズ、雨天でも結構でした。

2013年6月14日金曜日

ネバーセイ・ネバーアゲイン

ショーンコネリーが最後に撮った007の映画だ。
しばらくほかの役者がシリーズを続けた後、ほかの映画会社で作られている。

著作権の都合があるらしくイントロも違うし、なにより「ジェームズ・ボンドのテーマ」ソングが使われていない。
だが彼が出ているだけでうれしい。

007シリーズはほかの人もだいたいは見ているが、今のダニエル・クレイグは好きにはなれない。
007以外でもショーンコネリーの映画はよく見る。

以前に書いた「風とライオン」もそうだ。
「ファミリービジネス」ではあのダスティン・ホフマンが食われている。

数少ない、居るだけで絵になる役者だ。
日本では、三船敏郎がそうだった。

そのうち彼の映画についても書こう。

2013年6月13日木曜日

村上道太郎

私も、一時染め物をしていたことがある。
私の先生は、村上道太郎。

生涯弟子は持たなかった方だから、もちろん私も弟子などではない。
染色技術的なことより、人間の生き方を教わった。

先生の染め物は「万葉草木染め」あるいは「万葉染め」という。
「子どもを育てる万葉染めの会」というのを作り事務局の仕事をさせてもらった。

教育関係者に万葉染めを広めるお手伝いをした。
私自身も、養護学校の授業として染め織りを実践した。

楽しい会だったが、先生が亡くなられ奥様も2年後に亡くなられた。
先生の遺稿となった「もう一つの色」を出版し、会は解散した。

それ以後、私も染め物から離れてしまった。
それでも、私の自然や人間を見る目の中に先生はいる。

苦笑いをしている先生が、草葉の陰に時折見える。

2013年6月12日水曜日

志村ふくみ

図書館の進入図書コーナーで見つけたので、手に取った。
「伝書 しむらのいろ」とあった。

ご存じの方も多いでしょうが、天然染料を使って布を織っている人だ。
紬と錦の間合を詰めたところが評価された人と記憶している。

もちろん、天然染料にこだわってのことだ。
「草木染め」の方がわかりやすいかもしれない。

「草木染め」は山崎青樹という人が商標登録している。
だから原則的には他の人は使えない固有名詞のような物だ。

この本でもこの言葉はさけられている。
だから「しむらのいろ」だ。

その色が母から受け継いだ色であることを初めて知った。
柳宗悦の「民芸」運動の影響を受けたという。

それが簡単に母から子へ伝わったわけではない。
戦争ということもあった。

そういうことを越えて、今度は孫に伝えられてゆく。
それも簡単ではない。

まあ、天然繊維を使って、天然染色をし、それを作品として世に認めてもらうこと自体が簡単ではないのだけれど。
もう一つは、彼女が藍染めをするようになったのがかなり後であることだ。

桜染めなどの作品が世に認められてからだという。
絹や紬の作品が多かったからかもしれない。

まったりとして、緑に染まりながら読むことができた。

2013年6月11日火曜日

与作Ⅱ

先日の、与作見習いの続きをした。
もう一本切って、併せて玉切りした。

40㎝くらいに輪切りすることだ。
これを割って薪とする。

そうして2年くらい積んでおくと、理想的な薪ができる。
見習いにそんな余裕はない。

きっと、すぐにたき火にしてしまう。
薪は環境に優しい燃料だそうな。

だから木を切るわけではない。
純粋におもしろいから木を切って使う。

その代わり「地球さんごめんなさい、木を一本切らせて下さい」と言いながら切る。
許してくれるか、天罰が下るかは「カムイ」の御心次第。

私が切る木は倒れている木。
他の木とのバランスで、邪魔し合っている木。

などなど。
これが与作見習い二日間の成果。

2013年6月8日土曜日

寺沢孝毅

寺沢孝毅という人の講演会に行って来た。
北海道の天売島というところで、自然保護活動をしながら写真を撮っている人だ。

「熱帯、北極、北海道を通して見える地球」という題だ。
北極やボルネオにも行って写真を撮っている。

彼は「天売島は小さな地球だ」と思って活動しているそうだ。
大きな海にぽつんと浮かんだ青い島。

そこに人が住み、自然の生物もたくさん暮らしている。
特に海鳥が多いそうだ。

漁業が中心の暮らしだが、海鳥たちと一緒に魚を捕っていると彼は紹介してくれた。
写真をスライドで見せてくれたが、同時に声も録音して聞かせてくれる。

人が住んでいる浜と反対側には絶壁があって、鳥たちはそちらに巣を作っている。
その他、ボルネオに行ってオラウータンに会ってきたこと。

北極で撮ったシロクマの写真なども見せてもらった。
そういう中で見えてきたことは、日々の私たちの暮らし方だそうだ。

少し不自由や不便でも、自然に優しい生活をしてほしいと結んだ。
今夜のお酒のつまみはスナック菓子をやめて、日高昆布にしよう。

2013年6月7日金曜日

与作?

先日来使わせていただいているところを、草刈りなどした。
蕗が大きくなっている。

蕗に2種類あり、茎が赤いのはおいしくない。
蒼いのが美味しい、と教わった。

今日刈ったのは見事に大きいが、茎は赤い。
葉の裏にダニが着くとも聞いた。

草刈りは午前中、午後からは木を切った。
いい年して、チェーンソウなど振り回している。

ここは日本なので、与作だが。
アメリカなら「ジェイソン」がイメージか。

もっとも、実働2時間で2本を切っただけ。
せいぜい、与作見習いだ。

2013年6月5日水曜日

60の火遊びⅡ

このところ勝手に使っている林の中の広場でBBQをした。
メニューは豚バラ肉とジャガイモニンジンのダッチオーブン焼き。

時鮭の蕗の葉包み焼き。
後はサラダとか白貝とか。

お客様が鹿肉のトマトにとシフォンケーキを持参してくれた。
ケーキは奥様の手作り。

もう一人のお客様が作ってきてくれたイチゴのコンフォートと一緒に食べた。
よく笑った一日でもあった。

2013年6月4日火曜日

茶飲み話

今日は天気も良く暖かなので、午後から近所へ草摘みに行った。
帰り道、喫茶店の前を通った。

極たまに、お昼などを食べたりもする店だ。
駐車場が広い。

そこで最近、野菜苗などを売るようになった。
売っているのは、お店の知り合いの人らしい。

なにがあるのか覗いてみた。
ミニトマトが何種類か並んでいた。

話をしていたら、喫茶店の人がお茶とお菓子を持ってきてくれた。
商売用とは違う物だ。

座り込んで色々な話をした。
野菜の話もしたが、植物全般に詳しい。

地質的なこともよく知っている。
神奈川の丹沢と、こちらの日高山脈の比較などもした。

この地の人はみなさんのんびりしている。
だが、田舎町というイメージではくくれない。

知的な豊かさというものを感じる。
私たちが立ち去った後、ギターの音が聞こえてきた。

2013年6月3日月曜日

リストランテ テルツィーナ

札幌に急な用事ができて、行って来た。
ついでに、気になっていたリストランテ テルツィーナでランチをした。

以前、講演会を聞いたシェフの店だ。
あの時はただで味見をさせてもらったが、今日はしっかり自腹を切った。

それだけの価値はあった。
メインは知床鶏だったが、それまでの一品ずつも十分ボリュームがあった。
デザートも凝っていて私が食べたのはモカの香りのティラミス。












イメージと違って、かかっていたマーマレードがおいしかった。
それほど食べ歩きをしているわけでもないが、人生長くやっている分有名な店にも何度かは行った。

しかし、最後のコーヒーまでおいしい店はあまりない。
今日のお店は三重丸。

2013年6月2日日曜日

探鳥会Ⅲ

久しぶりに、探鳥会へ参加させてもらった。
以前は寒さに震えながらだったけれども、今日は違った。

鳥の種類も、ずいぶん替わった。
珍しかったのは鴫。

有名な西行の和歌に出てくるやつだ。
「心なき身にも哀れは知られけり 鴫立沢の秋の夕暮れ」

鴫の仲間も色々あるので、西行が見たのとは違うかもしれない。
私が見たのは「チュウシャクシギ」と教わった。

ツツドリも見た。
声はよく聞くが、姿を見たのは初めてだ。

ぽっぽ、ぽっぽ、と特徴のある鳴き方ですぐ分かる。
カッコウの仲間で、託卵もするという。

詳しくはこちら
http://www.digital-dictionary.net/wildbird/wb_4_023.html

胸の縞がはっきり見えた。
カッコウも、声だけは聞いた。

ほかにも色々教えてもらったが、驚くのはみなさん目の良いことだ。
パタパタと飛び去る鳥をちらっと見て、種類が分かる。

慣れもあるのだろうけれど、このシュチュエーションでこのくらいの鳥はこれかこれという知識も豊富なのだと思う。
そして積極的に周囲を見ていることだ。

あそこでこんな物を見たとか、鳥以外のことも話題が豊富だ。
話を聞いていても楽しい。

人間生き方についても学べる会だ。

2013年6月1日土曜日

スズラン鑑賞会

少し離れてはいるが、スズランの群生地がある。
今朝はよい天気だったので、思い立って行ってみた。













満開とはいかなかったが、かわいい花は楽しめた。
この町の名物は他にもある。

トマトと和牛だ。
会場でもバーベキューセットを売っていた。

それを買うと、炭の熾きたコンロを貸してくれる。













トマトはお土産として買った。
目も舌も楽しい一日だった。

とはいえ、行きの道路の真ん中でこんもり盛り上がった落とし物を見た。
帰ってから確かめると、町のホームページに「スズラン線にて熊目撃」と出ている。

あれは熊さんの落とし物に違いない。
自動車用の熊鈴は売っていなかった。

花や肉だけでなく、スリルも味わった1日だった。